忘れたい金曜日

雨が地面をつたう6月の金曜日
傘をさしても吹き込む水滴
いっそ濡れて帰りたかった
涙の跡 見せたくないから
 
友達に聞いた直後に
楽しそうに話すふたり
私は目を背けて
必死に普通を装ってたけど
 
好きになんかなってない
そう思って過ごした日常は
今、嘘に変わる 簡単に
アコガレの感情のまま
生き続けたかったのに
 
日差しが照りつける8月の金曜日
進めば進むほど噴出す水滴
あなたに会いたくないから
選んだ この道だったのに
 
話しかけるあなたには
私はきっとミンナトオナジ
そんなの嫌だって
想いだけがただ叫ぶけど
 
好きになんかならないよ
そう言いあっていた会話は
今、嘘に変わる 簡単に
タダノトモダチのまま
過ごしたかったのに
 
今日は金曜日だから
明日はあなたと会わない
好きになんかなってないから
ずーっとずっと会いに行かない
 
好きになんかなってない
自分自身に言い張ってやるわ
たとえ、嘘だと言われても
アコガレの感情のまま
生き続けさせたいの
 
 
 
(2002/08/16)